横田めぐみさんママの声を、今こそ金正恩に届ける時

「拉致問題と言われていますが、これは本当は’問題’ではなくて事件なんです。何の罪のない人が突然他国にさらわれていくのですから」

横田早紀江さんの言葉だ。ぼくは先日、拉致を解決するための集会に参加した。200名ほどでいっぱいになる川崎市平和記念館が会場だ。最前列ど真ん中の席を確保し、2時のスタート前には座席は埋め尽くされた。ただ、その光景をみた第一印象は、高齢者が大半を占めているということに尽きる。時間とお金があるのは、たしかに年配の人たちだからといえばそれまでだが、10代、20代ミレニアム世代がぶいぶい言わせている米国トランプの集会などに比べると、その「大人しさ」と「グランパ感」には正直圧倒された。というか、見渡す限り10代はおろか二十歳前後の男女を見出すのは、トムクルーズのMission Impossibleに近いものがあった。

https://youtu.be/92_bDV0Wa00

1977年11月15日、新潟の海岸そばで北朝鮮に拉致された横田めぐみさんは、当時13歳のバトミントン少女だった。先週の10月5日に54歳の誕生日を迎えられたことを考えると、時が経つのは実に早い。早紀江さんたち拉致被害者の家族をサポートしている「あさがおの会」のお姉さんたちは、まるで女子高生の如きストレンスを醸し出しており心強かったが、とはいえ全体的にもっともっと学生たちに「拉致事件」を広めていく必要があるのではないか。それが率直な思いだ。

ブロガー谷山雄二朗、今回はその場で見たもの感じたものをストレートに読者に伝えることにする。一人でも多くの日本人とシェアすべきだと考えるからに他ならない。

午後2時の開演直前、横田早紀江さんがご入場された。ぼくの斜め前の関係者席に座られたが、インターネットやその他メディアでご拝見するよりも御年齢を感じさせられた。1977年の今頃、突然「行方不明」になった愛娘を探すこと今年で41年。その塗炭の苦しみおよびストレスは、到底我々の想像を絶する次元でないわけがない。今回アップロードしたショート・ヴィデオを見ればわかるように、早紀江さんは若い頃からそれは大変美しい方であった。しかしながら読者もご存知のように、ここ四十一年間はめぐみさんを救出すべく戦ってこられた。1997年になるまで、即ち「北朝鮮の国家犯罪だった」ことが判明するまでじつに20年もかかったこの「事件」を考えれば、Japanという列島が果たして本当に国家の体をなしているのか疑わしいと言わざるを得ない。そしてそれを最も痛感されているのもまた、横田滋さん、早紀江さん、拓也さんたちをはじめとする拉致被害者のご家族の方々に違いない。

いずれにせよ、ぼくが初めて肉眼でみた早紀江さん(馴れ馴れしく聞こえるかもしれないが、これが一番自然なのでそう呼ばせていただきます)は、実に美しい方であった。頭髪は雲の色になられ、お顔には無数のラインが刻まれている。その背中はじつに小さく、繊細だ。しかしながらぼくはそこにとてつもない美と滴り落ちるかのような気品及び剛健さをも肌で感じたのはなぜだろう。

確か五木寛之がなんらかの連載コラムで「金、金、金の世の中だ」と書いていたが、残念ながらぼくはそれを否定できるほどの立派な人間ではない。しかし横田早紀江さん、飯塚耕一郎さん、蓮池透さん、曽我ひとみさんたち拉致被害者家族の方々が戦ってきたこの「事件」は、決してお金では解決できない性質のものだ。何百万、何千万、何億円を積んでも愛する家族を取り戻すことはこれぞMission Impossible(MI)。その「解決策のない」血の滲むような苦悩と気の遠くなるような40年もの間(来年で42年目になる)体を張って猛進してこられた早紀江さんのその後ろ姿に、ぼくは地球より大きいものを感じたのかもしれない。そして自分の小ささも。

やがてめぐみさんの弟の拓也さんが会場に現れ、それに続き菅義偉官房長官が入り、早紀江さんの隣に座った。ぼくは今から五年ほど前、偶然東京駅新幹線ホームで同氏とすれ違って以来、勝手に同氏に親近感を抱いているが、最近「拉致担当大臣」なる新ポストを兼任することになったという。とはいえ、国は、政府はこれまで北朝鮮に取り残されている同胞たちを事実上見殺しにしてきた。これは何も菅さん一人に責任を押し付ける訳ではないものの、2002年の小泉訪朝でわずか5名の日本人が救出されただけで、この16年間何もできないできたことを考えると、我々一般の国民は決して政府への厳しい視線を切らしてはなるまい。だいいち、国民も国境も守れずしてなんのための国会議員か。化粧するだけが才能の三原じゅん子さんのような ‘fake politicians’ が、この国は単純に多すぎるのだ。そして何と言っても無能で、無気力で無思考の世襲議員の圧倒的数的優位が、横田めぐみさんたち同胞の救出にこの41年間障害物として作用してきたことを、いったい誰が否定できよう。アメリカ合衆国のダイナミズムは、その「世襲の欠如」からうまれている。せいぜいブッシュ親子ぐらいだ。その点、ぼくは菅義偉というマーヴェリックなポリティシャン(少なくともその親類に元首相はいない)に、密かに期待している。

川崎の福田市長が、オープニング挨拶をした。最初はテニスの松岡修造かと思ったが、「私はこの集会は毎年これが最後であることを願っています。北朝鮮から全員が帰国すれば、もう開く必要がありません」と、じつに心に染みる言葉をマイクに吹き込んだ。そうだ、その通りだ。横田ご夫妻は、長年川崎に住んでこられたということもあり、市のバックアップ、そしてご近所のみなさんの支援体制も目にみはるものがある。1990年代の終わりごろだったと思うが、JR川崎駅前のビルの一室で「横田めぐみさん写真展」が行われ足を運んだことがあった。あの時も、川崎市主催か後援だったと記憶している。今年の春、新宿駅の地下通路でめぐみさんの写真展示ディスプレーに行った時も、あさがおの会がフルサポートしていた。カネ、カネ

カネの現代において純粋に凄い人たちだと言わざるを得ない。武士だ。

菅さんが登壇した。そのスピーチの一部は、ニュースでも大きく報道されたのでここで述べるまでもない。「今が正念場」とのニュアンスを感じたが、軍備なき外交を標榜する我が国の政府に過度に期待しては到底なるまい。相手が狡猾極まりない北朝鮮であるならば尚更だ。どうであれ、この神奈川肉ならぬ神奈川二区(勝手に変換されてしまった、神奈川ビーフ)の官房長官からは誠意が伝わってきた。ぼくに欠けているものだけに、大いに勉強になった。とはいえ、そのSincerityだけでは横田めぐみさんたちは帰ってこないのも事実だ。

金正恩に語りかけた横田早紀江さん

そして早紀江さんがご登壇された。そのお姿をニュースで拝見した読者もいるだろうが、数秒間の映像を切り取って編集後に番組で使われるため全体像を掴めないのがいけない。だからこそ、今回、Team JBとともに作ったショート・ヴィデオはフルにアップロードさせていただいた。

結論からいえば、すべての日本人が横田めぐみさんのお母さんの言葉に耳を傾けるべきだとの一点に尽きる。これまでこれといった支援活動をしてこなかった身としては、偉そうに言える立場にないのは毛頭承知している。そこは反省材料だが、率直な話これまでぼくはどうすればめぐみさんたちの救出に関われるのか、まったく見当がつかなかったのだ。自分に一体何ができるのかわからかなったのだ。いや、現時点でも確信をもっているわけではない。おそらく大半の読者も同じではないだろうか。単なる狼少年の遠吠えというか、言い訳にすぎないといえばそれまでだが、それが偽らざる素直な気持ちだ。そしてそれは同時に、ぼくが「逃げてきた」ことの同義語ともいえる。横田滋さんや早紀江さんたちが戦っていたとき、ぼくは逃げていたのだ。ただおこがましく言わせていただくのならば、いや、ぼくも、あなたも自民党議員も誰もかれもが放置していたわけだ。その間、早紀江さんの美しい髪のカラーは変化し、曽我ひとみさんの夫は天国に召された。

うまくは決して言えない。ただ言えることは、今までのぼくは間違っていたということだ。お調子者のトランプさんと、肥満児のキムさんがシンガポールで会談した今、どんな手段を取ろうとも、いかなる道を外れたマキアヴェリズムに徹しようともわれわれは日本人として同じ日本人を助けるべきではないか。巨人の次期監督がHARAさんになろうとも、EGAWAさんになろうともどうでもいいことだ。ただ、金正恩さんが自分の祖父および父親の代に行われた国家犯罪に対し真摯に向き合い、それを償う気持ちが1mgでもあれば、それはこれまでのMIが、インポッシブルならぬ “Mission Possible” 即ち拉致被害者救出というこれまで考えられなかった筋書きへと180度転換しうるということに他ならない。

早紀江さんはスピーチのなかで、北朝鮮の三代目に真摯に語りかけられた。思えば被害者のご家族たちは、金日成、金正日そして金正恩と三代の最高権力者たちと戦ってきたとてつもない侍たちだ。誇り高き日本人だ。ただもう時間がない。横田滋さんは、胃ろうをされていると少し前に新聞で読んだ。やはり「今」が勝負だ、1秒1秒が。

室町時代の15世紀から16世紀さらには朱印船貿易が行われた頃、我が国の祖先たちは中国王朝、朝鮮そして東南アジア諸国に日本刀を売って外貨を稼いだ。他に類を見ないほど「キレた」からだ。それでは、この21世紀の刀とは何か。情けなくも憲法により軍事力に制約がかけられたままの今、それは日本海のはるか向こうに片手を伸ばし故郷の大地をもう一度踏みたいとの一心で助けをまっている人々を想う力、Imaginationではないだろうか。アインシュタインはかつていった。

Imagination is more important than knowledge.

今こそ日本刀を帯刀しようではないか。

Go see Super Buddhist sculptures by Joe Kay at Tokyo National Museum! 定慶

Yujiro Taniyama – Japan Broadcasting.net CEO

Masterpieces by Kai Kay and Joe Kay are ready.

From October 2 to December 9th, a special exhibition will take place at the Tokyo museum in Ueno.

I happened to find the poster on the train, and looks likely the masterpieces are coming all the way from DAION G TEMPLE in Korea, I mean Kyoto. It was founded in 1585 when the Shogun ‘Monkey’ Hideyossi was on the verge of unifying Japan. (He was called Saroo, meaning monkey by his boss Mr.Oda)

Also, I checked up on Joe Kay (定慶) the sculptor to discover he was a hot shot in the late 12th century during the mighty Kamacoora period.

So forget the Tokyo Disneyland fellas, head for Ueno station if you are traveling Japan!

Enjoy!

自民党首選は、時代遅れである 【谷山雄二朗】

それにしても、異様な’選挙’である。

日本の最高権力者を決めるイヴェントなのに、国民が参加できないのだから。蘇我氏と物部氏ならぬ安倍氏と石破氏の対決という構図ながら、盛り上がりはゼロに近い。一方的に盛り上がっているのは、時間とお金に余裕のある高齢者と旧態依然のマスコミだけだ。ほとんどの国民は無関心だし、トランプを生んだ2016年アメリカ大統領選挙に比べたら、恐ろしくショボい。

だが、果たしてこの低落でいいのか。

形骸化している「自民党首選」の実態は、その日程をみれば一目瞭然。今回は9月10日にスタートし、20日に投票だから選挙期間はたった9日しかない。茶番そのものではないか。予備選を含めると一年以上続く米大統領選と比べれば、その異常さが浮き彫りになる。

9月18日に発表されたNHK世論調査では、安倍内閣の支持率はわずか42%。内閣でこのレヴェルということは、森友・加計スキャンダルもあり安倍氏個人の支持率となればその半分以下かもしれない。つまり日本の総理大臣をアメリカや韓国のように大統領制即ち国民の直接投票で行った場合、安倍晋三ではなく橋下徹と書く人のほうが圧倒的に多数を占めるにちがいない。

ところが、そうした国民の声は我が国の政治にはまったく反映されない。

「日本は大統領制じゃないから」は、言い訳になり得ない。「政治的空白を作らないため選挙は短く」というのは詭弁にしか聞こえない。立憲君主制のわが国では、最大与党の党首が総理大臣になることが「常識」とされる。米国のそれとシステム上単純比較できないことは確かだが、世界第3位の経済大国のトップが、わずか九日間の形式だけの党首選をやることにどれほど意味があるのか。今回の党首選を異常と感じているのは、果たしてぼくだけなのだろうか。

1890年に第一回帝国議会が開かれて以来、日本の首相選出システムは一度も変わっていない。こちらの方が異常ではないか。ラーメン二郎の味でさえ微妙に変化するように、時代とともにCHANGEすべきは変える。それぞ正常な姿だ。

石破氏が立候補したことは、良いことだ。無投票で現職が再選されることほど、人畜有害な茶番はないから。しかしながら、前述した通りわずか九日間でしかも二、三回しか本格的な公開討論をしない訳だから、結局は自民党の自民党による自民党のための選挙以外の何物でもない。国民は関係ない。

これを政治の私物化という。

勝ち馬に乗れ!と打算深い連中は、与党、メディア関係者揃って安倍支持に傾いているが驚くに値しない。

「森友問題に関係した財務省の役人は、自害した。一人の人間が死んだことは事実であり、そこは誠意をもって真相解明せねばならない」といった類の発言を石破氏はある討論会で述べた。最もなことだ。さまざまな世論調査の結果を見る限り、安倍氏が十分に説明責任を果たしたと考えている国民はほとんどいない。しかしその翌日の産経新聞は、ぼくが読んだ限りでは上の石破氏の発言を掲載していなかった。それが忖度によるものなのかどうかは知らないが、同新聞に期待している者の一人としては首を傾げざるを得ない。

なにせ天下のJAPANの指導者を決める選挙だ。少なくとも情報はすべて100%国民にオープンにすべきだと考える。判断材料として、公開ディベートも少なくとも10回は行ってほしい。

ところが、今の日本の時代遅れの立憲君主制システムがそれを許さない。よって安倍氏も石破氏もいったい「日本をどのような国にしたいのか」という明確なヴィジョンを国民に分かる形でまったく説明し得ていない。GDPがどれだけ増えたとか、訪日観光客がどれだけ増えたとか役所があげる数字を列挙しているにすぎない。

これを、政治的茶番という。

ちなみに、ぼくはなにも anti 安倍でもpro 石破でもない。Japanが強い、素晴らしい国になってほしいだけだ。ただ、どう考えても今の「自民党の自民党による自民党のための党首選」のシステムは、この国を腐敗させると考える。立憲民主制の根本を問うものだが、果たしてなんとかならないものか。

ドナルド・トランプは、ヒラリーに “loose cannon”と揶揄されたほど予測不能かつ朝令暮改の男だが、少なくとも彼は前回の大統領選挙予備選ではブッシュ弟を撃沈し、フロリダ州のルビオを迎撃し、テキサス州のクルーズを破壊し、最後はビル・クリントン(ビルクリ)の妻を葬った。言葉によって、である。公開討論の場で、である。そこにトランプの凄さがある。米国民は今もなお割れているとされるが、この事実だけはどの民主党支持者でも否定できない。

翻って日本はどうか。

時間ない、討論ない、ヴィジョンない。そして最悪なことに国民不在。だいいち、われわれ一人一人の胸に迫ってくる言葉がない。

これで安倍氏が明日、勝利したところでいったいどんな意味があるのだろうか。日本の国土は、米国のわずか25分の1にすぎない。さらに公開討論の時間は、計算した訳ではないが米大統領選に比べて100分の1程度だろう。つまり、それだけ日本の政治家には言葉が不要だということだ。言葉がない政治とは、いったい何なのか。世襲ビジネスだ。そうか、結局のところ日本は立憲君主制どころか実は単なる世襲制なのではないか。今日の夕方5時半に、秋葉原で街頭スピーチを行ったのは、岸信介元総理大臣の孫で安倍晋太郎外相の息子だった。「批判だけしていてもなにも生み出すことはできない。私たちは無駄な批判はしない」と、クレヨンしんちゃんならぬ安倍の晋ちゃんは石破氏を暗に揶揄したが、現職の首相としてはあまりに器の小さを露呈する発言であった。

人間、批判精神を失ったらお終いである。

前の戦争は、それを忘れ盲従した日本人が要職を占めていたからこそ起きたのではなかったか。ちなみに岸信介の孫の隣りで応援歌を歌ったのは、吉田茂の孫であった。

ちょうどその頃、石破候補はハチ公前で犬のように吠えていた。

「真実を語らない政治家は、国民を信じていないのだと思う。国民を信じていない政治家が、国民から信用されるはずがない」と、安倍候補を批判した。隣りで応援歌を熱唱したのは、中谷貞頼元衆議院議員の孫だった。

また、数日前にあるTV局の「両候補出演番組」をみたが、「アベノミクスを採点すれば、何点ですか」との問いに対し、当の安倍氏は74点をつけた。数字はともかくとして、その表情は随時緩みっぱなしだったのが一番印象に残った。その緊張感および迫力のなさは、米国だったら予備選の段階で脱落するレヴェルに思えた。あえて言っておくが、ぼくは何も石破氏が首相にふさわしいと強調しているのではない。また、安倍氏が10年ほどまえに書いた「美しい国へ」が、かつて心の琴線に触れたことも正直に告白しておきたい。

ところが、だ。今の同氏に、ある種の驕りが感じられるのはなぜだろう。

安倍でなければトランプは説得できない、とかプーチンとの大きな信頼関係を構築した、と安倍応援団らはよく強調するが、いくらゴルフは一緒に回ってもトランプのスチール25%、アルミニウム10%の対日関税発動を抑えることはできなかったし、それに対して報復措置はおろか抗議一つ出来なかった。プーチンに至っては去年末は三時間ほど会談予定地で待ちぼうけをくらい、先週のサミットにいたっては「北方領土抜きの平和条約はどうだろう」を逆提案される始末。軽視されているといっても過言ではない。

かといって、繰り返すがなにも吉田茂、いや石破茂が総理大臣にふさわしいと言っているわけではない。ただ、慰安婦‘合意’一つとってもその場凌ぎとしか考えられない短期的な視野の’政策’ないしは’失策’も多々あるということだ。読者もご存知のとおり、慰安婦においては「結果」が出ているとは到底言い難い。

ぼくがここで強調したいことは、知識人ないしは指導者とされる人々の言葉を、もっともっと疑えということだ。江戸時代260年で権力に飼いならされすぎた日本人は、「お上」という言葉があるように権力者に対し抵抗力がなさすぎる。前回、安倍氏に対し対抗馬が一人も出なかったことも、同党内がいかに去勢された羊の群れかがうかがい知れる。

日本国民は、今こそ批判精神を再確認すると同時にどんな権力でも長期化すると腐敗するということを肝に銘じておくべきではないか。

18才の女子選手が告発した体操界でも、チンピラがトップにいたボクシング界でも、ハゲのおっさんが牛耳っていたというレスリング界でもどこでも長期政権は必ずといっていいほど堕落することを歴史は証明している。

政界が例外であるはずがない。

明日の結果がどうなろうとも、ぼくが先日みた安倍晋三首相の糸の切れたタコのような緩みっぱなしの顔は、日本を牽引する者とは思えなかった。吉田松陰や高杉晋作を彷彿させる目の輝きなど微塵もなかった。政権に安住し、既得権益固めに走り、権力のための権力に酔いしれる新橋ガード下の中年にしか見えなかった。以前の安倍氏の目には、もっと刺すような鋭さがあったことは言うまでもない。

数がすべてが政界の論理といえばそれまでだが、そうした打算的かつ保身しか考えない連中が増えると、日本はますます劣化していく。

最後にいう。

やはり「自民党首選」即ち日本の立憲君主制は、時代遅れである。

事実上の世襲制だからだ。世界広しといえども、古今東西この国ほど世襲の溜まり場と化している政界はいない。群馬の美しいおばさんこと小渕優子氏を初の女性首相に、と真剣に考えているめでたい高齢者が未だに少なくないそうだが、そうしたアイデアが浮上すること自体、日本は極めて重症である。

憲法改正の国民投票以前に、総理大臣を国民が直接選べるシステムの導入こそが、21世紀日本をより強く面白い国にするとぼくは考える者である。

‘Novichok Sushi’ Putin must compensate for enslaving 600,000 Japanese prisoners before proposing a murky ‘peace treaty’

Yujiro Taniyama, Japan Broadcasting.net Editor in Chief

Abe must ignore Putin’s bogus

Beer belly Vladimir has done it once again.

The Russian president in imploring Japan’s Abe Shinzo to invest on his soil to boost its struggling economy.

But he did it through an irrational way yesterday at the Eastern Economic Forum currently being held in Vladivostok. That’s right, Putin proposed a ‘peace treaty without preconditions’.

What a disingenuous, unfeasible intimidation against Tokyo.

Abe must repudiate this deplorable offer without question.

I emphatically claim so based on three Soviet transgressions of the past.

The first is Stalin’s blatant violation of a peace treaty.

On April 13, 1941, Japan signed a non-aggression pact with then Soviet Union which was valid for five years till April 1946. Despite the fact, after Truman dropped the notorious indiscriminate bomb on innocent men, women and children in Hiroshima on August 6, 1945, Stalin immediately ordered his men to prepare for the invasion of Japanese territories in which he began three days later.

Russians attacked Japan’s Chishima Islands (Kuril Is), tortured and raped women and occupied it all including the northern territories of Etorofu, Kunashiri, Habomai and Shicotan.

No matter how the Russians self justify themselves, this is a clear violation of a bilateral pact. So when Putin said yesterday “a peace treaty without preconditions” – it meant that Russia has no intention to return the four islands in which Tokyo claims its sovereign rights.

Putin de facto kicked Abe in the crotch without warning.

Boy is he a typical Russian.

The second reason why the Russian President’s “sham peace treaty” offer ought to be neglected is due to a Soviet war crime hardly known to the western world today.

An abduction and enslavement of over six-hundred-thousand Japanese prisoners for 10 YEARS AFTER WW2 ENDED. They were sent to -40℃ freezing Siberia and elsewhere to construct railroads and various infrastructures.

The actual figure of the fatalities is yet unclear, but an American historian William F. Nima estimated 254,000 died and 93,000 missing.

This is not only a clear violation of international law but also an egregious war crime. Ex-Soviet/Russian governments have never given an official apology or compensation which inevitably has deepened Japanese antipathy towards the Kremlin in the past years.

And now we have Putin proposing a “peace treaty without preconditions?”

Give me a break, give me a Vodka fellas.

Thirdly, and lastly.

I simply don’t trust the Russians.

The Slav women are beautiful as they are indeed, but Kremlin stole Crimea in 2014, allegedly assassinated its former spy agent with deadly agent polonium, and the recent Novichok poisoning in the U.K. And Putin’s perpetual “don’t underestimate our nukes” bravado is more than repugnant. Therefore I believe my apprehension of Russia’s illicit occupation of Japan’s northern territories off the coast of Hokkaido (hit by a devastating earthquake last week) and its arrogant ‘peace treaty’ narrative surely is not baseless.

I mean, how can you forge a trustworthy relationship with a country whose allegedly infiltrated U.S democratic elections?! Moscow mule surely tastes good, but Moscow itself is nothing but a loose cannon far more than Trump to my understanding.

Viable approach is indispensable of course, but I am quite precarious on how Abe in the recent years has been contained by this beer belly loose cannon, having met more than 22 times in the recent years. Abe boasts that they call each other by their first names, but what’s hilarious at the same time deplorable is that Putin downplays the Japanese PM occasionally. In December 2016 meeting in Nagato (Abe’s home territory), the loose cannon was two hours forty minutes late.

That’s pretty humiliating for the host.

There’s no denying the fact that Putin is a formidable adversary like China’s Xi.

Foes and allies.

I understand Abe’s ambition to mark a historical legacy regarding the ‘4 disputed islands’, but he’s got to bear in mind that acting like a friend and being a friend is a totally different thing.

“Vladimir-Shinzo” sentimental indulgence may result in an irretrievable damage.

You may as well call it a “Novichok Sushi”.

アメリカ人の大坂なおみが、日本人になるために

松下幸之助は言っている。「日本はよい国である。よいものがあっても、そのよさを知らなければ、それは無きに等しい」と。

全米オープンテニス女子を制したNaomi Osakaの偉業を、強調しすぎることは無い。心から祝福する。ただ、彼女を盲目的に「日本の大坂なおみが優勝しました」と持ち上げ、自己陶酔に国民を導くこの国の新聞とTVの無知蒙昧は、いかに我が民族に物事に対する物差しが欠如しているかの裏返しでもある。

結論から言おう。彼女の中身は、99.9%アメリカ人である。

AP通信の報道によると、Osaka選手は日本人の母とハイチ人の父の間に日本で生まれ3歳の時に米国に移住。それ以来、フロリダ州を住居としているとのことなので、厳密にいうならば「移民」(米国側からみれば)の如き存在である。トランプが度々取り上げる「不法移民」ではないが。

いや、言うまでもなくすでに米国籍を取得しているのかもしれない。とはいえ、”Japanese”として国際試合に出場している以上、TOKYO2020までにはそれを破棄し二重国籍状態をなくすと思われる。

世界のPanasonic創業者である松下幸之助の言葉を冒頭で紹介したが、彼のいう「日本のよさ」をNaomiは99.9%知らない。3歳からアメリカ在住なのだから当然だ。米ニューヨークタイムズ紙は、彼女の母であるTamaki氏がここ10年以上、日本家族とは “little contact” 即ちほぼ不通状態にあったと報じている。

それがおそらく事実であろうことは、Naomiがほとんど日本語を喋れないことからもうかがえる。優勝後の翌日に行われたNHKインタヴューで冒頭に「イマワ シンジラレナイ。スシ、オイシカッタ」と可愛らしい声で言ったものの、結局それだけ。続いての「大きな舞台にはるほどいいプレーができると思っている」「今月の東京の試合でも頑張りたい」などそれ以外は、完璧な米語。 つまり日本語では言えないということだ。ただ「日本人」として出場している以上、なにか最後に日本語で言わねばならないと思ったのか「キノウノ シアイ カッタ。オウエン アリガトウ ゴザイマス」(5秒)。そしてその後なぜか「コンバンワー ハハハ」「オヤスミー」と、米国アクセントでインタヴュー内容となんの脈絡もないカットが出てくるので、これは演出上、NHK側に言わされたのに違いない。

断っておくが、ぼくはここでNaomi Osaka選手を呵呵大笑するつもりも、卑下する考えも毛頭ない。前述したように、彼女はテニス界の新女王であり、これまでに血の滲むような努力があったであろう事は想像に難くない。ビッグな快挙だ。ただ、極めてプロブレマティックなのは、「では日本人とは何なのか」という根本的な命題が今回の一連の「大坂なおみ報道」からまったく欠けていることである。

単純な話、ぼくにはなぜ彼女が住み慣れたアメリカ国籍でなく、日本国籍で出場するのか不思議なのだ。なぜならばもしも本当に「日本人」としての誇りを持っているのであれば、間違いなくその言語を学ぶはずだからだ。僭越ながらぼく自身は8歳の時、父の仕事の関係で南オーストラリア州に引っ越したが、毎日漢字を20個書かなくてはお小遣いを貰えなかった。小学校は現地校だったが、通常の英語で行われる授業とは別途に通信教育(わずかな量だが)で日本語を学び続けた。日本人としてのアイデンティティを育むためであり、そうしてくれたことに対し親には感謝している。

ところが、Osaka選手はこうした日本人ならば当然行うであろう「母国語」の基礎教育をまったく受けてこなかったと思われる。でなければ、あの訪日外国人レヴェルのあの日本語は説明がつかない。名前こそOsaka = 大阪と、日本の第2都市ながら母親のTamaki氏には娘を日本人として育てる気持ちは毛頭なかった、と考えるのが自然だ。にもかかわらず、なぜNaomi Osakaは日本人として国際試合に出場しているのか。その点が、どうしても腑に落ちない。日本のスポンサーを得やすいとの打算が働いている可能性が極めて高いが、となれば一体「日本人」とは何なのか。所詮はスーパーで売買できる便利な商品にすぎないのではないか、との結論に達しざるを得ない。

たかが日本人、たかがオーサカナオミと言うなかれ。

というのも、言葉と国民は相即不離の関係にあるからである。

少子高齢化で労働者人口が激減しているわが国には今、過去最高の249万人の外国人が暮らしている。今年の6月、政府は2025年までに新たに50万人の外国人を新たに受け入れることを決定した。しかも新たに外国人労働者に求めるレヴェルは、日本語能力試験のN4、つまり「ややゆっくりとした会話であれば内容がほぼ理解できる」水準だが、農業と建設業ではそれさえも不要だとか。

Naomi Osaka選手は世界的なテニスプレーヤーだが、日本語に関してはこの「N4」のレヴェルにさえ達していないはずだ。安倍首相は、彼女と同レヴェルすなわち日本語の会話もままならない外国人を50万人受け入れることを「移民政策ではない」と、不思議かつ荒唐無稽として思えない発言をしているが、その背景にあるのは日本に未だ根強い排外主義だ。ぼく自身は、ファミリーマートや7Eleven一つみても分かるように現在の深刻な人手不足の状況からすれば、外国人労働者は当然ながら大幅に増やすべきだと考える者である。とはいえ、「N4」にも達しない、ほとんど日本語が通じない外国人を受け入れることに対しては反対だ。にもかかわらず政府が事実上それを許可し、どうじに「移民政策ではない」との詭弁に徹していることは「日本人」の定義があやふや千万だからではないのか。日本語ができない人は、日本人にはなれません。それが政府と国民の本音なのに、国際世論および排外的との批判を恐れてか誰も言わない。付け焼き刃は鈍りやすい、と昔から言うがこうした日本人の曖昧な態度が、国家としてのインテグリティを損なうことは明白すぎることだ。

そのご都合主義は、メディアも政府も変わらない。

「保守」とされ、移民受け入れにより懐疑的なスタンスを取る読売と産経にしても、今回のNaomi選手の快挙に関しては「日本人の大坂なおみ、優勝!」といったスタンスで美味しい部分だけを切り取っている。普段は、憲法9条改正とか独立自尊とか国家の誇りとか愛国心を基軸に紙面を作りながら、アメリカ人としてフロリダで事実上育ったNaomi Osaka選手に対してだけは、その日本語力の欠如を問わない紙面づくりに終始しているのはもう滑稽そのものだ。

最新の人口動態調査によると、日本の人口は2018年1月1日現在で過去最大となる37万人減少した。逆に外国人人口は、過去最多となる249万7656人をマーク。後者が今後、右肩上がりで伸びていくことを考えると「日本人」とは何なのかを真剣に我々一人一人が自問自答することが急務ではないか。

ドナルド・トランプ米国大統領の英語力は、小4レヴェルだとされる。

大坂なおみよ、2020年夏までに少なくとも同レヴェルまで日本語を磨いてくれないか?でなければ、ぼくはどうしても先のインタヴューの最後に「コンバンワー」「オヤスミ」と不自然な一言カットを挿入せねば日本人アイデンティティを匂わすことさえ出来ない君を、日本人としては応援できない。だいいち、天照す大神さえもおそらく知らないであろう君が仮に東京五輪テニスで金メダルを取ったところで、君が代を唄えるのか?猫ひろしが、カンボジア国家をまったく歌えなくても構わないが、全米覇者が「母国の国歌をしらない」となれば抱腹絶倒ものですぞ。

最後に松下幸之助はこうも言っている。

「もう一度この国のよさを見直してみたい。そして、日本人としての誇りを、おたがいに持ち直してみたい。考え直してみたい」と。

Naomi, 君はあらためて自分の国籍のほうを考え直してみてはどうだろう?

そして本当に”Japanese”になる覚悟があるならば、くどいようだが言葉だ。

And if you need a tough spartan, strict teacher, you know who to call!

Good evening and good nite!

谷山雄二朗 – Japan Broadcasting.net Editor in Chief

1 reason why Shohei Otani is beautiful

Yujiro Taniyama. Editor in Chief – Japan Broadcasting.net net Inc

SHOTIME Otani san has done it again.

Today, his team the Los Angeles Angels (LAA) crushed White Sox 5-2, thanks to the three-run homer by the Japanese two-way star.

As I was watching the game, suddenly one thought popped up on my mind.

“Why is this guy so damn beautiful?”

If you follow MLB, I know that I’m not the only one with that question.

There’s absolutely no denying the fact that Otani is a pure classic in the world of baseball – he can pitch, and he can bat. He smashed his 19th homer today, a record breaker as a Japanese rookie in MLB.

We all know that this “Babe Ruth of the 21st century” will make history.

But what fascinates me the most is the fact that he can be distinguished from the rest of the MLB players in a remarkable way.

That’s right, OTANI SAN never spits.

When 99% of the American major league players spit out their dirty salivas from their mouth every five seconds, Otani never does. Spitting is so pervasive in MLB that I find it disgusting. It contaminates the ball park. Houston Astros’ Altuve spit out his saliva every two seconds even when he is in the bench.

The American public don’t seem to care less about it, but one thing is crystal clear – ITs NOT CLEAN. Both sanitary-wise and visually.

MLB guys may think this “spitting” is cool (that explains why so many does it), but in Japanese professional baseball you would hardly see any player doing it. Yu Darvish never spat out his saliva when he was in Nippon Ham Fighters, but as soon as he started to play for the Texas Rangers he was brainwashed and became a “spitter”.

Shohei Otani doesn’t follow suit.

I have never seen him spit on the ball park. Have you!? I don’t think so.

Not only does this simple fact make him an exemplary ball player, but a beautiful one.

The Japanese are probably the most ‘cleanest’ race in the face of the planet. Some girls take bath 5 times a day on weekends – in the morning, after the morning run, after lunch, after five and before going to bed.

Spitting is generally considered rude and dirty in Japan. So if you go to a public bath or an Onsen for example and see someone spit while washing up their body, the perpetrator always drains away his own saliva with shower or fresh water.

I mean, we all know that it is dirty, with germs.

So it simply strikes me as a pure mystery why the “Ball-park moms” in the U.S are never apoplectic when their kids or those in MLB are spitting around spreading filthy germs here and there. I do not mean to be disparaging to the Americans in any way, but it’s just incomprehensible.

Maybe its like the “Gun rights” in America.

Something that seems pretty unhealthy and ludicrous to my standard, when innocent kids and civilians are victimized in Sandy Hook and Las Vegas every now and then.

Lastly, we’ve got to bear in mind that the American kids who grow up watching MLB end up thinking “spitting germs is cool” by the time they are 18. Not only is it hazardous but also obsolete.

Spitting is like a CO2 emission from a four-wheel vehicle. It’s simply not cool. It’s not beautiful. So if MLB has a long term goal to turn baseball into a “Global thing” like soccer, then I humbly recommend that you find a way to mitigate this ‘unhealthy custom’ before its too late.

ShoTime Otani is beautiful.

Now we all know why!

Otani san for the ‘MLB Rookie of the year 2018’!

Arigato Gozaimass.

障害者雇用の水増し、ラーメン二郎の増しまし

Editor in Chief 谷山雄二朗

 

ラーメン二郎が、好きだ。三田本店と、目黒店がお気に入り。

なんたって本店には、創業者のオヤジさんがいる。その肥えたパグのような人懐っこい笑顔は、カウンター席の客を魅了せずにはいられない。

その日は、雨だった。

ちびまる子ちゃんの漫画本を三冊、古本屋で入手した後にぼくは本店に向かった。夕方の閉店間近だったこともあり、幸運にも行列に並ぶことなくすぐに座れた。

「小ブタ」

のチケットをカウンターの台の上に置いた。

左右を見渡すと、みなスーツを着たサラリーマン風の男たちだった。遅い昼飯か、早めの夕食か単なるおやつ代わりか、それは知らない。

数分後、三十代風の若手のマスター(オヤジさんはこの時間は、なかなかいない)が、一番左側の席から順にお好みトッピング・リクエストを聞き始めた。ラーメン二郎恒例の光景である。野菜、にんにく、濃いめ、油の四種類の希望を出せる。

沢山欲しい場合は、「マシマシ」と言えばよい。

昭和六十一年に出た「ちびまる子ちゃん 第一巻」をリュックにしまい、ぼくはリクエスト体制に入った。

左片隅にいた太った五十代風の油ギッシュな男が、言った。

「障害者マシマシ」

マスターが答える。「へい、何人ほど?」

「125人」

外務省吾というネームプレートを首からぶら下げたその男は、宋の宦官のような小さな声で言った。

「アンタんところは確か、点検前は150名だったね。ってことは、結局25名しか障害者を雇用してなかったってことか」

腹をすかせた外務氏は、媚びるような目で無言を貫いた。激昂したマスターは、チェンマイから最近取り寄せた激辛の青唐辛子125本分のエキスをチャーシューの裏に密かに混入した。

 

その隣りの男は、環境省吾という名前らしかった。少なくとも、ネームプレートにはそう書いてある。

「え〜っと、障害者マシマシ」

マスターが頷く。「どれくらいで」

「31名」

「アンタんところは、点検前は46名だったね。ってことは、結局15名しか障害者を雇ってなかったってことか」

タイ産青唐辛子31本分の透明エキスが、密かにチャーシューの下に混入されカウンター越しに出された。

 

その隣の客は、文科省子という名前だった。

最初は男だと思ったが、女のようだ。よくよく見ると、ヒゲが生えていないし、第一にのどちんこがない。

「私も、障害者マシマシで」

「へい、どれほどで」

「35名でお願いします」

「アンタんところは、確か先週は51名だったね。ってことは、結局16名しか車椅子の人材を雇ってなかったってことか」

文科省子は、アラフィフ風ながら髪はポニーテールにチェック柄ミニスカートという苦しすぎるセルフ・プロデュースに徹していた。マスターは苦笑いしながらも、容赦なく青唐辛子ペキヌンを35本瞬時におろし、それをチャーシューの裏に入れた。

 

ちなみにこの「ペキヌン」には、CIAとジェームズ・ボンドのMi6が共同開発した超特殊加工が施されており、食後60分後にその地獄の辛さが体内に広がり始めるという、恐ろしい生物兵器なのだった。マスターは、TBSの水戸黄門を3才の頃からこよなく愛していたため、社会正義のためには少々荒治療が必要だと考えていたのである。

確かに、よく見ると両脇でアシスタントを務める二人は、スケさんとカクさんクリソツであった。

 

朝から何も食べていなかったぼくは、もうお腹がペコペコだったが、自分の番が回ってくる前にもう一人いた。

そのオッサンは、ビールっ腹でみるからに悪人面をしていた。紳士服の赤山のグレースーツにその痩せ身を包み、決して人と目を合わせなかった。「国税庁二郎」なる名札を首からぶら下げた彼は、ラーメン二郎のなかで最も高額モンスターメニュー「大ダブル」を注文していた。

 

「障害者雇用マシマシ」

コクゼイチョージローは、張った声で言った。

マスターは、50時間煮込んだ豚骨スープを巨大ドンブリに注ぎながら「へい、どれほどで」と答える。

衝撃が店内に走ったのは、すぐその直後のことだった。

「1022名」

数秒間、間があった。

「アンタんところは、確か点検前は1411名だったね。ってことは実際は389名しか障害者を雇用してなかったってことか」

国税庁二郎は、うつむいたままお箸を握りしめている。

「せ、千名以上の水増しだぜ旦那。どう責任をとってくれるんだ、ん?」山口組(分裂前)の大ボスを彷彿させるレーザー視線が、国税氏のブヨブヨの肉体にぶすぶす斬り込んでいく。

いつの間にか、同氏の足元が若干湿っているのが見受けられた。小刻みに震えながらあろうことか彼は失禁していたのである。

ペキヌン1022本分が、巨大チャーシューの裏に秘密裏に練り込まれたことは言うまでもない。天下のラーメン二郎とはいえ、これは人智を超えた辛さというか、肉体の許容量を遥かに超えている。タイ産の青唐辛子というのは、通常小さな一本噛んだだけでも口から火が出るわけで、その火傷症状は1時間は続く。その千倍が、何を意味するかは今更説明するまでもなかろう。

そんなことも知らず、厚顔無恥なペテン師・国税庁二郎は「大ダブル」が出されるやいなや一気にがっついた。下半身垂れ流しのまま。

 

 

「はい、お兄さんどうしますか」

ようやくぼくの出番がやってきた。

「野菜ニンニクましまし、濃いめ」

白い歯を見せながら、マスターは分厚いチャーシュの上にモンスター級のトッピングをのせてくれた。まるで富士山だ!麺も、もやしも、にんにくもすべてコボレそうなくらいの増しまし。

 

ぱくっ。

 

熱い「小ブタ」を頬張る。最初の一口。とろける旨さ。ぼくは隣の男が失禁していることも忘れ、ただただ夢中にラーメンを頬張った。

 

 

食べている間、次の会話が交わされた。

国交省吾「障害者マシマシ604名」。

総務省吾「障害者マシマシ70名」。

財務省五郎「障害者マシマシ170名」。

法務省子「障害者マシマシ540名」。

経産省太郎「障害者マシマシ101名」。

防衛省二「障害者マシマシ315名」。

内閣府子「障害者マシマシ27名」。

農水省吾「障害者マシマシ169名」。

気象庁美「障害者マシマシ57名」。

 

 

この日、ラーメン二郎三田店は創業以来初めてタイ産のペキヌン3460本分を使い切った。

つまり、それだけの障害者雇用が水増しされていたことが判明したのである。この唾棄すべき事態に、マスターは閉店後に食器を水洗いしながら本音を吐き捨てた。何を隠そう、ぼくは食べるのが極端に遅いので店じまいしてからも一人居残り食っていたのである。

「あのさ、障害者雇用促進法は一般企業に対しては、国の法定雇用率2.5%をちょっとでも下回ると不足数一人あたり50,000円の罰金が課されることになっている」

「ご、ごまんえんっすか?」

完食まであとちょっとだ。ラード、いやスープをぐいっと飲む。ああ、これ毎日やると身体に悪そう。

「そうだ。べらぼうに高い。にもかかわらず、国税庁二郎や法務省子、さらには地方自治体らがみな平気で雇用している障害者数をマシマシしやがった。ペテン師もいいところだ」

満腹のお腹に、最後のひと押し。それでも食えるから不思議だ。

「にもかかわらず、だ。信じがたいことにアイツらが不正を行ってもまったく罰金がない。不公平もいいところじゃねえか!」

ガシャン!パリン!マスターが洗剤できゅっきゅ擦っていた小グラスが、そのブルブル震える怒りを反映するかのように粉々に割れた。

 

その晩、防衛省二や外務省吾らはみな塗炭の苦しみに悶えていた。

 

お腹が次第に炎上し始めたのである。まるで胃腸が100均のナイフで切り刻まれていくような痛みだ。

しかも、恐るべきことにその「青唐辛子の呪い」は、食べた人の職場の連中全員にも確実に「シェア」されるよう、CIAとMi6は今年はじめ遺伝子組み換えすることに成功したのであった。そしてラーメン二郎本店が輸入したのも、まさにその最強型なのだった。

 

目には目を、歯には歯を。

 

翌朝、内閣府を含む27の中央省庁の職員が全員、A級の下痢でトイレから離れられないことが判明。国家機能が麻痺する緊急事態に陥った。しかもマシマシ詐欺を働いた度合いが高い省庁ほど、事態は深刻だった。国税庁二郎およびその同僚たちにいたっては、結局一年間出勤出来ず、全員が依願退職する羽目になったのである。

 

内閣も、役人もたるんでいる。

ただ、そんなペテン師たちに天罰を下したのが、まさか日本一美味しいラーメン屋だったことは、未だに下町の三毛猫さえ知らない。

 

 

おわり

 

 

この物語は、フィクションです。登場人物、状況設定はすべて架空のものです

 

Rest In Peace US Destroyer John S. McCain’s 10 Samurai Sailors 【1 year anniversary】

Yujiro Taniyama, CEO Japan Broadcasting.net

America honors its fallen heroes.

That’s probably the true greatness of America. And that’s what I learned yesterday afternoon, when I met one brave woman, Theresa at an old shrine in the off skirts of Tokyo.

This beautiful lady, from Illinois also had a lucid mind with voracious appetite to learn about Japanese culture.

“At the top of the temple, I saw a huge statue of two dogs. One had its mouth open, while the other had it closed. Can you tell me why?” , she asked.

To my shame, I did not know the answer.

“Good question. Those dogs are called KOMA-INU. They are de facto guard dogs that protect the shrine from evil spirits”

Theresa nodded. “I see, but what do we make of the ‘mouth’?”

“To be honest, I don’t know. I sincerely apologize for my ignorance”

One elder man that stood next to the lady made a little laugh. He resembled Clint Eastwood in a way. Together, they were visiting Japan for about two weeks.

By the way, I later learned that day that the KOMA-INU on the right usually has its mouth wide open and the one on the right ‘closed’. And that the former is barking the sound “A”, while the latter “UN”. According to some sources I found on the internet, these ‘dogs’ are in fact mythical creatures and not precisely ‘dogs’. And that they signify 「阿吽 =A UN」- the first and the last words of the alphabet of Sanskrit.

And subsequently, it derived the meaning “From the beginning to the end of life and the universe”. The Japanese alphabet today also starts from “A” and ends with “UN”.

So I suppose in a broader sense, we can understand that the ‘auspicious dogs’ are there to emphasize the greatness of the whole galaxy.

The collision on Aug.21, 2017

“On August 21, 2017, 10 sailors were killed when the destroyer collided with an oil tanker as it entered the busy waterway into the port of Singapore. The collision occurred two months after seven sailors were killed when the destroyer USS Fitzgerald collided with a container ship off the coast of Japan” (ABC News, May 25, 2018)

I remember the tragic accident that occurred consecutively last year, and had a big impact on me since they had both departed from Yokosuka, a naval port in Japan.

At the same time, I recall being emphatically apoplectic pondering “Who’s responsible for this? A flawed leadership that took the lives of so many young brave men?”.

This was a time when the North Korean ‘Fatty’ Mr.Kim was intimidating Japan with his ICBM toy and nukes. U.S President Trump was also busy downplaying him as a ‘little rocket man’. And I must admit that when these two fatal incidents occurred, I became wary of the “Greatest military in the world” – that somehow kept crashing into commercial ships due to negligence and order.

Especially when the national security of Japan hugely relies on defense-treaty with Washington, it could not be overlooked.

We humans are pretty dumb that we often forget important things.

On the other hand, we remember unnecessary things like the ‘Blue GAP dress’ of the great bravado Ms.Monica Lewinsky.

So when I coincidentally banged into Brandon (U.S Navy strongman) at the shrine yesterday, and had a conversation with Theresa and ‘Clint’, it kindled a zeal of patriotism and pride within me.

“My son died in the USS John McCain collision last year”

I was left speechless when the blond lady told me her story.

Theresa’s son Logan was just 23 when the critical accident sent him to heaven. “He arrived at Yokosuka in May last year, and also left there on the same month. Then it happened”.

She showed me the photo of the great handsome man on her silver pendant.

It read 【REMEMBER PO2. LOGAN PALMER】. Poignant and stunned, there was a few seconds silence in the old shrine where people in Kimonos were also paying a visit.

What also moved me deeply was the fact that this beautiful mom whose beloved son was taken away from her had the indisputable strength and courage to share her sensitive story with a total stranger like myself. I had introduced myself as the “Most crazy outspoken Samurai in Japan” – which is probably true, and also probably eased our tensions.

Theresa was also an elastic thinker and savvy about politics.

She spoke her mind, on immigration and upcoming election – something I adore and undeniably lacks in the mind of the Japanese. In my country, there’s a saying “沈黙は美徳: CHINMOCK WA BITOCK” – meaning silence is beautiful. And such ‘silence’ is unfortunately ubiquitous in Japanese society. Not only is such a mentality misleading, its obsolete especially when we have the rise of our great neighbor China both militarily and economically.

Furthermore, unless you speak out, the world will easily forget critical matters.

Had it not been for Theresa’s brave heart to share her story of Logan, I would have never learned that such young American heros made ultimate sacrifices for their beloved nation but also for defending the Japanese people under the 1960 defense treaty then signed by PM Kishi and US President Eisenhower.

“You know what Theresa” , I said

“We the Japanese today are so dumb and complacent that most of us are ignorant of the fact Logan and his fellow comrades died on duty, protecting peace and stability for us as a whole”.

Of course when I say dumb, I myself is included.

Jackie Kennedy may have been capricious, but that goes the same with the descendants of the former Samurais, now nothing but a flock of sheep that’s deprived of the mentality of military independence. The Samurais are dead today. Without and American hero such as Logan, the national security of my nation would be under a grave risk.

CCP (Chinese Communist Party) hegemony shall result in pandemonium in the near future unless an appropriate measures are taken ‘by the Japanese themselves’. Our current overly subservient stance on Washington is counterproductive not only for Mr.Trump but for Tokyo as a nation. I recall the U.S President commenting “Isn’t Japan a country of Samurais? Why didn’t they just shoot the North Korean missile down?” after Pyongyang fired two ICBM mussels on 29 August and 15 September last year over Hokkaido.

Trump is correct.

And I deeply anticipate on the future of the little subordinate nation of gadgets and automatic toilets.

Rest In Peace 10 American Samurais

United States of America is not a perfect country, as far as I know.

But there’s no denying the fact that it’s a great one. Especially its eye opening how deeply their veterans and heros are respected. It’s not an understatement to underscore that spirit is the fabric of American strength, because without it no country is eligible to become a true global power.

“I’ve got a bracelet that has the names of all the ten sailors that died on the ship”, Theresa said.

The benign lady from Illinois is the true Samurai, I thought.

Jacob Daniel Drake, Dustin Louis Doyon, Charles Nathan Findley, John Henry Hoagland III, Logan Stephen Palmer, Kenneth, Abraham Lopez, Kevin Sayer Bushell, Corey George Ingram, Timothy Thomas Eckels Jr.

Theresa always carries the souls of the fallen American heros with her, no matter where she goes.

Tomorrow, 1 year anniversary of the US destroyer McCain will take place at the Yokosuka U.S Navy base.

Now I know why Theresa and ‘Clint’ is currently visiting my country.

Shall the souls of the 10 brave men Rest In Peace.

Thank you Theresa, for sharing your precious story once again.

Japan must honor fallen American heros today.

オランダ人の私の姪は、日本軍の抑留所で生まれました【Japan Interview】谷山雄二朗

Japan Interview!

2日後に終戦日を迎えるなか、アムステルダムからの旅人インタヴューをお届けします。

 

広島を訪れたというミセス・ホランドは、意外な告白をしてくれました。

「原爆ドームでふとおもったことですか。旧オランダ領東インドで、わたしの家族は自由だったのかを考えました」(4分45秒)

赤坂見附の昼下がり、突然の発言にぼくは言葉を失いました。

「どういうことですか?」

「はい。わたしの家族は、オランダ人とジャワ人の混血だったので日本軍の抑留所に入れられたのです」(5分09秒)

「そのお話は、誰からお聞きになったのですか」

「おばあちゃん、叔母から聞きました。わたしの姪っ子は、その抑留所のなかで生まれたんです」(5分20秒)

 

1942年から1945年8月15日の敗戦まで、旧オランダ領東インドは日本の統治下にあったのは周知の事実だ。彼女は続ける。

 

「姪は、終戦時まだ四歳でした。彼女は、女性だけの抑留所に四年間いました。その後彼女は、父親と再会しましたが会いたくなかったようです。というのも、それまで彼女が接していたのは日本人の男性(日本兵)だけで、彼らは姪に対し厳しく接した。それで男性不信に陥ったようです」(5分28秒)

 

「厳しく、というのはどう厳しかったのでしょうか?われわれ日本人は、歴史から学び取る必要があります」

「はい」

「たとえば、ムチを使ったとか?」

「YES」

真偽はもちろん確かめようがないが、当時日本軍内(国内)に蔓延していた男尊女卑の思想、上官は絶対の軍の規律などから考えれば、混血児を手厚く扱ったとは到底考えられない。少なくとも、ぼくはミス・ホランドの言葉を信じた。

「だから姪にとって、その後も日本軍抑留所の経験はトラウマとして残ったのです」(6分3秒)

 

ぼくは朝日新聞社の特派員ではないが、それは3ミリグラムの想像力さえあれば、十分に考えられることだ。

 

「わたしの母、そしておばあちゃんはもう亡くなりました。先日、初めて訪日し広島にも行きましたが、果たして今、わたしがこうした日本にいることを天国の母たちが喜んでいるかはわかりません」(6分20秒)

一瞬、返す言葉を失ったがぼくは言った。

 

「その七十年前の歴史から、我々は学ばねばなりません」

「まったく同感ですね。よって広島の原爆ドームを訪れたとき、わたしは母たちの苦しみを感じるとともに、突然頭上から原子爆弾を浴びた人びとの苦しみをも感じました。あの時、誰もが非道だったのだとおもいます」(6分40秒)

「戦争は、人間を動物にします。残虐なアニマルに」

「ええ。なので今、なんとも違和感というのか不思議な気持ちで日本を旅しています」

 

 

訪日観光客三千万人。

 

様々なバックグラウンドをみな、各自が抱えている。

 

ミセス・ホランドとは、シリアスな話もしたが同時に日光や、パチンコ、カジノそして温泉の話などでも盛り上がった。ちなみに、オランダには各都市にカジノがあるとか。

ここからまた、新しいジャパーンが見えてくる。

Japan Interview!