ファットバイクで、脱ファット

ファットバイクに、最近ハマっている。

2年ほど前に、バンコックで購入したものを訳あって今月初めて開封したのである。

名前を直訳すれば「肥満自転車」になるわけだが、確かにタイヤの幅は通常のマウンテンバイクの2倍強。うるさい日本人の’Super Fatty 号’ は、13センチぐらいはありそうだ。重さは、20キロ強。

元々は、2005年あたりにアメリカのアラスカ州で’雪の上でも走れる自転車’ ということで始まったらしい、このFat Bike。マイナス40℃でも凍らないようにと、通常のママチャリとは異なりディスクブレーキを装備。原付スクーターと同じブレーキだから、効き目は抜群。

都内で走っているのをチラホラ見かけるようになったけど、まだまだ少数派。一見’威圧感’が凄いため、通りすがりの人びとは好奇心タップリの表情で見る。肥満タイヤと地面が擦れて発生する豪快な走行音も、とても’自転車’とは思えない。

肉体トレーニングのために、ぼくは乗っているのだが、通常の道路よりもオフロードで乗る方が100倍楽しい。なにせ木の根っこや、急な段差などMTBで苦労しそうな山道でも Super Fatty ならばスムーズに走破できるのだから。気付いたら何時間も乗っていたりするので、体脂肪を燃やす、という本来の目的は充分に果たせつつある。

唯一の難点は、通常の駐輪場が使えないこと。肥満タイヤは、完全に規格外なので’まったく’ハマらない。

残念ながら、今日準決勝でアメリカ合衆国に負けてしまったワールド・ベースボール・クラシック。ぼくも応援したけど、兎に角打撃陣があまりにも打てなかった。1得点じゃあ、負けてもしょうがない。

日本野球の代名詞 ‘Small Baseball’ のスモールの真逆を行くファットバイク。

図体だけ大きくてリッター2Kmしか走らないという’Hummer’ のようなアメリカ車には正直惹かれない(最悪)けど、ビッグでチョット重めの’肥満自転車’は「脱肥満」のためには最高。

ケガもしにくいのでは。

規格、規格、規格で金縛り状態にあるジャパーン。

だからこそ、規格外がなくてはならない。さらなる便秘Japanになってしまうし、規格内だらけの国なんてフツーすぎてつまらない。

「そんな大きな乗り物で、この山を走るんじゃない! ただでさえマウンテンバイクで事故が多発してるんだぞ。な、なんだそのタイヤは!なんて常識が欠けている人だ」、と先日、怒鳴ってきた冴えないアラフィフ国産のおっサン(登山客。ここではジェフと呼ぶ)がいてね。

「はあ、良かったらあなたも乗ってみませんか?!」 と、うるさい日本人が言うと

「なんだと!もう一回言ってみろ!」
、と顔を真っ赤にし勝手に興奮している。

そもそも、その’常識’ って何だろう。誰が、いつ、どこで決めたんだろう?! また、怪我しようが事故ろうが自己責任でいいものを「MTBでスリップしたり転落した前例があるから君もやめろ」という、相変わらずの画一的かつ役人的な発想。

これが、我が国が過去25年間まったく経済成長していない最大の理由なのかもしれないね。アレをやっちゃダメ、これをやっちゃダメという「規制」と行政ルールが多すぎる。

Uber やLyftなどのシェアライド一つとっても、それが世界的潮流なのに年寄り国家ジャパーンだけが「それは白タクだ!」という古い寅さん時代の発想から脱却できない。よって禁止されたまま。

「CO2を削減し、地球温暖化を抑える効率的な Share ride」という新しい考えは、ジェフのような説教くさい日本人には理解できないんだね。

そもそも、最近東京都内のタクシーは、410円に’値下げした’ ことになってるけど、それは明らかに茶番で実際は値上げしている。最初の1キロだけ安くなるってだけのことで、それ以降は逆に距離あたりの料金は高騰しているわけだ。だいいち、1キロしか乗らない乗客なんて、殆どいない。

つまりあの「410円」ってのは、見せかけの「改革」、かつ既存のタクシー業界を保護するための騙し討ちであることに、ぼくらも気づかねばいけないね。あれは、実質的な値上げなんだ。

それもUberら新しいイノヴェーションから、既存勢力を守るための。言語道断。

そもそも新しいチャレンジには、壁や揉め事はつきものじゃないか。それを恐れて何もしないのでは、世の中は脳梗塞を起こしてしまうね。

「安全じゃないから、Super Fatty なんか乗るんじゃない」、というジェフの考えは今日、日本野球を破ったアメリカ合衆国では考えられない。あの国では、Grand Canyon 渓谷にさえフェンスがない自由の国。落ちたら自己責任だよ、と。

そういえば、先月訪れたユーラシア大陸最西端に位置するポルトガルの Cabo da Roca (ロカ岬)にも、崖っ淵まで簡単に行けた。花束が添えられている場所もあったから、おそらく以前落ちた人がいたのだろう。

それでも、リスクを背負って楽しみたい人はご自由にどうぞ、とフェンスは設置されない。

海外では、それが’常識’。

そういえば、安全と安心を適当にねちねち織り交ぜてそれを表向き理由にフィッシュ・マーケットの移転を7月まで遅らせようとしている薄化粧レディーが、極東のどっかにいたような。

結局は、彼女もリスクを背負えないジェフと同じ。住民投票するって?! それは責任回避というもので、リーダーとして失格。無責任。

このままじゃあ新しいTOKYO など、夢のまた夢。

ドンドンいこう、規格外!

Good sharing!

And Good Rising!

Thank you.

雄乃字

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