精神科医が必要なニセ物書き
June. 19 th, 2015




世の中には、品位の欠片もないじつに低俗な輩がいるものである。己の厚顔無恥を顧みず、無理に屁理屈を並べ合理付けし、自己正当化する。そのためには、事実関係を無視し、真実さえ歪曲し、捏造も厭わない。ある意味で虚言癖のある元慰安婦と同じで、精神科医に診てもらった方がいい。そのニセモノ物書きは本名が“ヨン" 様こと韓国俳優ペ・ヨンジュン氏と同じだという。米国籍だそうだが、実際に確かめた人はいない為それも定かではない。


ニセ物書きは、余程暇なようだ。ドキュメンタリー映画 “SCOTTSBORO GIRLS” を先月5月19日から、恐るべき執念で批判していると知人から聞いてはいたが、この元米兵に今一番必要なものは精神科医ではないか、と憂慮している。ご本人には大変気の毒だが、雑草野武士 谷山雄二朗は、バッシングされることには慣れている。そもそも雑草とは、踏まれて成長するものだ。よって、ぼく個人および映画作品そのものを叩く分には大歓迎。しかしながら、その目的を達成するために、我が国を代表する一級ジャーナリスト 櫻井よしこ氏を悪者扱いすることは、到底看過できるものではない。筆者はそう考える者である。

ちょうど一ヶ月経った今日、一筆を書き発表することにしたのには明確な理由がある。ニセ物書きの “SCOTTSBORO GIRLS 批判ブログ" を一ヶ月間フォローしてきた知人から、そこに書いてある内容が事実関係と異なる、即ち嘘だと指摘した「櫻井氏の反論がいつの間にか削除されている」と聞いたからである。それが事実だとすれば、この一点だけをとってもこの輩は自分に不都合な真実は意図的にデリートするという、極めて狡い三流人物であることの証明ではないだろうか。


しかも当初はニセ物書き側から、櫻井氏に「メールを公開したい。許可が欲しい」と打診したことが分かっている。それを同氏は条件付きで承諾。にもかかわらず、公開後に無断で削除するという詐欺師めいた行為は、櫻井氏に対し甚だ失礼であると同時に真実の揉み消し以外の何ものでもない。櫻井氏の反論の自由の一方的な剥奪でもある。この唾棄すべき男は自分のウソがバレることを恐れる、単なる卑しい哀しい元米兵であるに違いない。幸い、削除前に「櫻井氏の反論」をキャプチャーしていた知人がいたので証拠は残っているが。



つまりぼくが今回、反駁することを決めた最大の理由は、「TRUTH = 真相の削除」という文明社会への挑戦ともいえる不愉快な “自称ジャーナリスト” の悪行に憤慨したからである。「スコッツボローガールズ」だけの批判に留まっていたならば、そして櫻井氏の反論文をデリートするという姑息な手段に偽 "ヨン様" が出なかったであれば、自分はこの元米兵のために時間を割くつもりは毛頭なかった。それだけは、申し上げておく。なぜならば、今のまま放置しておけば初めて米兵のブログを読んだ人は、櫻井氏が指摘する事実すなわち真実に触れる機会を、完全に奪われてしまうからに他ならない。


後ほど詳しく紹介するが、このニセ物書きを知るタイのある知識人女性は、この男のことを “Hack journalist” = 小銭を稼ぐライター と明言している。実際にそうかどうかは、賢明なみなさん読者にお任せしたい。


まず、最初に去年の10/6の産經新聞のトップ面に掲載された、櫻井氏のコラムを見て頂きたい。


櫻井よしこ 谷山雄二朗 スコッツボロー ガールズ.png




櫻井よしこ氏が、我が国を正しい方向に導いてくれる超一流ジャーナリストであることを、筆者は信じて疑わない者である。それは、ご本人と直接お会いする遥か以前から抱いていた率直なる想いである。コラムの十行目を、ご覧いただきたい。「私はこの作品をDVDで観たが」、と明確に述べられている。

にもかかわらず、その偽ライターは何の根拠があるのかは不明だが、事実上「彼女は嘘をついている」と非難している訳だ。


次にご紹介するのは、「すでに削除されている」櫻井氏の反論部分である。



Bukubuku Yonsama 1.png




このニセ物書きのブログは、ご覧のとおり「スコッツボローガールズはプロモートしてはいけない」と、御丁寧にも改憲反対ビラを配布する共産党活動家の如き営業妨害ともいえる不毛な"執筆活動" を5/19日に始め、一ヶ月経過した今も継続中だとか。余計なお世話かもしれないが、他に仕事はないのだろうか。前述した通り、谷山雄二朗個人およびその作品を叩くことはデモクラティックな世の中においてまったく無問題だが、問題なのはニセ物書きが次のような明白な嘘をついていることだ。

「櫻井氏は、”SCOTTSBORO GIRLS” をプロモートする前にそれを見なかった。彼女は、自分の目の前でそう言った」(ニセ物書きブログ; キャプチャー P.2)

当然ながら、櫻井よしこ氏はそれを明確に否定している。赤文字の部分をご覧いただきたい。


Bukubuku Yonsama 2.png




1983年に出版された捏造本「私の戦争犯罪」の著者、吉田清治をも彷佛させるこの偽ライターの記述が、事実関係と異なる - すなわち嘘であることは櫻井氏自身が反論の中で次のように指摘している。(赤文字)

「谷山氏を10/17日に言論テレビで紹介したのは、私自身、谷山氏の作品 “SCOTTSBORO GIRLS” を見たからであり、作品をみることなしに言論テレビで放送したというのは明らかな間違いである。谷山氏の作品を見ていないと言った記憶はない。前述のとおり、その前に私が彼の作品を観ていなかったことはありえない」 (櫻井よしこ氏)


この得体の知れない米国人物書きが、単なるペテン師であることは、このヨンなる人物がこの櫻井氏の反論を、公開後に無断で削除した点をみても明らかである。いかなる理由があろうとも、弁解の余地はあるまい。やましい点がないのなら、掲載しておけばいいではないか。ましてや自分の方から「メールを公開させてください」と頼み込でおいて、だ。この偽ライターの一貫性のなさは、皮肉にも虚言癖に毒された元慰安婦リー・ヨンス氏となんら変わらない。



小学生でも分かる嘘を平然とつくこの神経、この厚顔無恥。精神科医が必要だと筆者が真剣に考える所以である。前述したとおり、櫻井よしこ氏が映画 “SCOTTSBORO GIRLSを私はDVDで観たが” と書かれたのは、去年の10月6日。産經新聞表紙のコラム「美しき強き国へ」上でのことだ。

そのコラムの内容が、果たして “作品を観ずに書けるものかどうか”、みなさんにぜひともご判断頂きたい。というよりも、作品を観もせずに論評を書く人物など常識的には考えられまい。にもかかわらず、このニセ物書きは「彼女は、映画を見ていないと私の目の前で言った」と書いている。かつてジョージ・W・ブッシュ元米国大統領は「サダム・フセインは、WMD = 大量破壊兵器を大量に保有している」と嘘をつきイラクに侵攻したが(結果的に、存在しなかった)、このニセ物書きも同じ「狼少年クラブ」所属のようだ。

ちなみに、櫻井氏がこの男を含む三名に会ったのが、10月20日だったことが分かっている。

この嘘は、櫻井氏に対する冒涜ではないか。同氏が「取材もせずに執筆する無責任なジャーナリストだ」だというのか。そしてだからこそ、同氏は明確に反論したのではなかったか。しかもこの恥ずべき男は、何を勘違いしたか「私のチームは、どんなことがあってもこの映像をプロモートしてはいけないと、彼女に注意した」と言ったそうだ。そもそもこの"チーム" という表現はまやかしで、単に元米兵2人からなる素人コンビにすぎない。日砂恵氏は、米国在住の主婦の方であり、しかもヨンはこの女性に対し今年に入ってから罵詈雑言浴びせている。しかも、ニセ物書きの分際で「櫻井氏に注意」するなど、よくも言ったものである。"米国のことは自分が一番知っている。だから言う事を聞け"- という、日本人を半ば見下した自信過剰なアメリカ人の典型ではないか。戦後の占領下日本にいるとでも思っているのだろうか、このペテン師は。この慇懃無礼な態度もまた、許せるものではない。

また、ぼくは10月17日に言論テレビにお招き頂いた訳だが、果たして司会者の櫻井氏が作品を観もしないで、その映画ディレクターを生番組のゲストに招くことができるだろうか? ぼくだったら録画番組だったとしても、怖くて到底できまい。

「彼女は、映画を見ていないと私の目の前で言った」などと、よくも元慰安婦の方々さえ顔面蒼白する嘘を吐けるものだ。





チンピラの手法


しかも、このような明らかな捏造を、突如として一般公開するその神経、その慇懃無礼。そしてそれに対する反論・真実を揉み消す狡さ。日本人の感覚からすれば、これはチンピラがやることではないか。 “SCOTTSBORO GIRLS をプロモートしないでください” という、極めて知能の低い人間しか思いつかないタイトルでブログを書くのは、本人の自由だが、いくら他に仕事がないからといって事実の歪曲してまで、他人の作品を上から押さえつけようとする態度は何なんだ。そんな空回りエナジーがあるなら、つまらないマスターベーションせずに自分で映画一本撮ればいいものを。


偽ライターだけに、傍若無人に屁理屈を並べる才能だけは一級のようだ。
本当に本編をすべて観たのかも定かではないが、少なくとも「TRAILER 予告編」を観て
「あの映画は米国人に対するアプローチがちがう」とか「元慰安婦を逆撫でするスラングが多過ぎる」、「日本のためにならない。中韓を利する」といった、映画の内容とは無関係などうでもいい些細な事を並べる。繰り返すが、そんなに不満ならば自分でお作りなさい。肝心の内容に関するクリティシズムが、まったくないのもおかしな話だ。最近になって、一部の読者から要望があった為ようやくコンテンツ中身への異議へを唱え始めたらしいが、それをみても、この偽ジャーナリストはもともとは "SCOTTSBORO GIRLS" への具体的な内容への批判はまったく無かったといえよう。

ここからも、この元米兵の一挙手一投足が茶番であることが伺える。

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適当に屁理屈を並べ、言葉で合理づけ・自己正当化することは、中国共産党が得意とすることは、すでに歴史が証明している。せっかくの機会なので、このペテン師の欺瞞をもう一つ指摘しておきたい。

先月、世界的に定評のある衛星テレビ局「アルジャジーラ」のワシントン支局から連絡があり、ぼくは同局の「世界同時生中継 Comfort Women Debate 番組」[AJ STREAM] に出演した。

自分だけが正しい、と勘違いしている悪しきアメリカンの典型例であるこのニセモノ物書きにとっては、これも面白くなかった。このヨンなる人物は内心、自分自身がアルジャジーラに出演したかったのだろう。他人を推薦したとか書いてはいるものの、それも定かではない。自分が出れなかった不毛な悔しさが、現にブログににじみでているではないか。(キャプチャー P.3). 「谷山雄二朗がスポークスマンとして出ると中国と、韓国を利する」とか、屁理屈を並べてはいるものの結局この男は自分自身が「スポークスマン」になりたいだけではなかろうか。しかし、出演依頼は本人には大変気の毒なことにぼくに来てしまった。「谷山さんの映像を、香港のテレビで観ました」とコメントしてくれた、FBユーザーもいたが、現にこの35分の慰安婦ディベート番組は世界中のTVおよびネットで生放送された。番組をYouTueでご覧頂ければ分かるが、ぼくは、正々堂々と「日本軍は、20万人もの朝鮮人女性を強制連行していない。『多くの朝鮮人女性は、朝鮮人業者によって斡旋された』とシカゴ大学のカミングス教授も言っている。慰安婦問題は、Psychological Warfare (心理戦)だ。世界中の軍隊が、これまで売春婦と関係してきたのになぜ日本だけが叩かれるのか。これは茶番ではないか」、といった持論を展開した。

海外の視聴者からは、次のような反応があった。

Al Jazeera Yujiro  谷山雄二朗 Taniyama 5.JPG

「アルジャジーラの番組を観たよ。谷山君の意見に賛成だ」  - ルイス・マルワサ氏


このツイートは、果たして、ニセ物書きが指摘しているように、「谷山雄二朗がスポークスマンになることは"中韓を利する"」ことを証明しているのだろうか。それどころか、皮肉にもその真逆ではないか。これ以外でも、ソーシャルメディアなどを通じて多くの外国人から賛同のメッセージを頂いている。それらを見る限り、ヨンの指摘はまたもや妄言だと考えて間違いなかろう。



しかも、詭弁能力にだけは長けているこの偽ライターは、ここでも
「櫻井氏が谷山雄二朗のプロフィールをあげたために、アルジャジーラから出演要請がかかった」
という、またもや櫻井氏を間接的に非難するという、根拠不明の屁理屈暴論を展開している。国会議員推薦の支援者のどら息子の大学裏口入学じゃあるまいし、空いた口が塞がらない。

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ご本人には気の毒で申し訳ないが、この記述も間違っている。というか、単なるウソだ。

アルジャジーラから出演要請が来たのは、国際社会に英語で慰安婦の真相を伝授せんと、5月8日アップロードした "Racism America & Sex Slaves" - 「慰安婦八か条」 が、瞬く間に再生回数30万回に達し、それを同局の番組プロデューサーが観たからである。その結果、5月13日に出演を依頼してきた。だいいち、英語しか分からないそのインド人である30代と思われるそのプロデューサー(P) に、櫻井氏の日本語コラムは到底理解できるものはない。産經新聞の英語版も、存在しない。"Comfort Women" で外国人がGoogleと、僭越ながらどこかでぼくが「登場」するのだ。実名と顔出しで、ロジカルに歴史問題の持論を展開している日本人野武士は、残念ながら他に殆ど存在しないからである。「英語が流暢で勢いのある若い論客を探していたんだ。それが君だった」 - 出演依頼してきた際にPは、そう言った。


よって浅はか極まりないこのニセ物書きの記述は、ここでも事実関係と異なる。チンピラによるデタラメも、ここまで来るとコメディーではないだろうか。これからも、もっともっとフィクションで楽しませて頂きたいものである。





主審気取りで、イエローカード

何様のつもりかは知らないが、このペテン師は ”I warned him many times” (私は何度も彼に警告した)と述べるなど妙に上から目線を楽しんでいるようだ。これも米国人特有の傲慢かつ行き過ぎた個人主義の弊害そのものである。そもそも、ニセ物書きの警告などいらないし、余計なお世話でもある。「アイツの作品は駄目だ、やめとけ」と、御丁寧にも "櫻井氏に訴える" といった行為は、「告げ口外交」がご専門でらっしゃる隣国の某大統領とまったく同じであるというのも、なんとも韓国産スルメの如き味わい深いアイロニーではあるが。

断っておくが、ぼくはこのニセ物書きから「何度もケイコク」などされていない。この部分も、残念ながら詭弁だ。虚言癖も、このレヴェルに達すると実に恐ろしい。だいいち、ケイコクというのは、イエローカードを出せる立ち場にいる主審がすることだ。単なる一視聴者にすぎないこの偽ライターは、残念ながらその立場にない。勘違いもここまでくると、精神科行きの重症患者といえよう。


どこの馬の骨かも分からないこの男を下手に勘違いさせてしまったのも、他ならぬ主体性なき日本人であることを強調しすぎることはあるまい。先述したとおり、小学生でもわかる明白な嘘にいとも簡単に騙されてしまう思考停止系日本人が、匿名のネット上とはいえ少なからずいることを筆者は憂慮する者である。そのニセ物書きの書いたブログを、和訳するという実に不毛な作業に従事している不思議な方々にしても、「櫻井氏の反論」を読み、ペテン師の主張が辻褄が合わないとその場で分かったはずだ。にもかかわらず、異論を唱えない。ことなかれ主義。小田原在住の河野洋平氏と何ら変わらない。そして内輪で密談した結果、不都合な真実を削除することにした。ウソを正当化するために。そう解釈して間違いないだろう。

でなければ、なぜ櫻井よしこ氏の毅然とした反論を一方的にデリートしたのか。繰り返す。これ以上の詭弁は、止めた方がいい。弁解の余地も、皆無だ。








タイの知識人からも、"吉田清治"


筆者を含め、一部の日本人はそのニセ物書きが、「信頼できるジャーナリスト」だと思っていた。それは櫻井氏にしても同じであろう。ところが驚いたことに、その輩は皮肉なことにもう1人の吉田清治だった。極めて低次元な話ではあるが、それが判明しただけでも、最低限の収穫はあったと考える。


最後に、面白い話がある。

そもそも去年、慰安婦問題を扱う「タイ在住の米国人」として突如現れたこの男は何ものなのか。筆者は、この半年間ほどバンコックに拠点を置き、日本、ミャンマー、シンガポール、米国などを行き来してきたがその間、タイのメディア・英字新聞でこの輩の記事を目撃したことは一度もなかった。2010年〜2012年のタイ政変の時は、アビシット民主党政権を持ち上げるブログを幾つか書いたようだが、そもそも「コップンカップ」しかタイ語を喋れない同氏は、所詮はどこにでもいるブロガーの一人にすぎない。よって、現地の一般メディアが取り上げること自体、無理がある。

今回、幸いにもこうした形で化けの皮が剥がれたわけだが、このニセ物書きが「プロのジャーナリスト」だと定義することは、鳩山由紀夫氏を一級の総理大臣だと定義するに等しい。現に、今年の始めにぼくがこの輩と会ったことを、FBでアップロードしたところ、たまたま同氏の名前を知っていたタイ人から、次のようなコメントがあった。ちなみにこの人は、タイの最高学府を出た後、早稲田大学に留学した経験を持つ才女だ。


マイケル ヨン Michael Yon.jpg

「ヨンは、信憑性のかけらもない最悪の自称ジャーナリストよ! なんでコンナ奴と会うことになったの?」









結論:「三島由紀夫と、ロビン・ウィリアムズ」



このコメントがあった2月の時点では、不徳にもまだ同氏が白人の吉田清治だとは見抜けなかった。
“He is a hack journalist” = 「彼は小銭を得るためなら何でも書く安っぽいライター」と、メールを送って来た英語が堪能なタイ人もいる。最終的なご判断は、もちろん読者のみなさんにお任せしたい。



日本を、変えていかねばならない。四人に一人が65才以上という、世界最速の超高齢化社会のなかで、社会構造、思考構造をチェンジしていかねば正直我が国は危うい。情報発信・インテリジェンス分野でも、同じことが言える。国際社会において、日本人は現在、情報戦で米中韓すべてに負けている。なぜか。それは自分の頭で何が正しく、何が間違っているかを考えるという根本的な教育、能力が欠けているからではないだろうか。よって既成事実を疑うことをしない。ぼくは反米ではないが、国連が、米国が、米国人が言う事はすべて正論だという古びた冷戦夢想から目を覚まさねば、我が国は危ない。それでは、真の独立国家には到底なりえない。ただでさえ軍備なき外交で、軽視されているのに、だ。憲法議論がある度に、「戦争をしない国へ」と決まりきった反応しかみせない国民と、メディアは本当に "正しい" のだろうか。男性アナウンサーの隣りで、相槌ちを打つだけの我が国の女性「キャスター」が、果たして「ジャーナリスト」なのだろうか? 我が国のジャーナリズムは、じつは既に死んでいるのかもしれない。

反対するだけなら、謝罪するだけなら犬でもできる。


1970年11月25日に自殺した三島由紀夫。彼は切腹直前に"遺書" の中でこう記している。

「このままこのままいったら「日本」はなくなってしまうのではないかという感を日ましに深くする。日本はなくなって、その代わりに、無機質な、からっぽな、ニュートラルな、中間色の、富裕な、抜け目がない、ある経済大国が極東の一角に残るであろう」 

我々は今、同氏の予言通りにある意味でなっていないだろうか。釈迦に説法かもしれないが、質の低い日本人より、質の高い中国人が大勢いることをぼくはアジアを回りながら知った。ちなみに後者はなにも共産党政権を支持している訳ではない。ただ、変化を恐れない、役人の汚職には怒りを爆発させ抗議する、さらに分野を問わず時代をリードせんとするアグレシップなチャレンジ精神に満ちあふれている若いインターナショナル・チャイニーズであった。世の中、不条理なことだらけだが、どこかの "経済大国" の人々のように、揉め事を起こさんと歴史問題で一方的に頭を下げ、尖閣諸島が侵略されようとしているのに軍事力増強どころか "ニュートラル" に振る舞いオウムの如く戦争反対!を反復し、96兆円の国家予算の半分が借金で賄われていても国家機構のスリム化、合理化といったシステム改造をせず、若い世代は上の逃げ切り世代に事実上搾取され、年金さえ受け取れるかも分からないのに怒らない。こうした問題を自分のものとして捉える力が、今の日本人には根本的に欠けているのではないか。"無機質に" 傍観しているようでは明日はない。断っておくが、ぼくは右翼ではない。いったん日本国を出れば、どこにでもいる常識的な男にすぎない。

元米兵小銭ライター如きに騙されるようでは、未来は暗い。


残念ながらぼくには、今回のこのくだらないニセモノ物書きの件で、甲論乙駁している暇はない。ただ、このペテン師は、相変わらずほかにやる事がないのか、この一ヶ月の間に「SCOTTSBORO GIRLSは、プロモートしてはいけない」という題名で、すでに五
、六回も批判ブログを書いてきたという。ぜひとも早く二桁に到達して頂きたいものだ。この自意識過剰な輩の異常かつ意味不明の執着心および虚言癖は、中国共産党宣伝部とまったく変わらないどころか、流石に病もここまで来ると、もう精神科医香山リカ氏が必要だなどと提言している次元ではあるまい。

じつはこの御仁に今一番必要なのは、ぼくが大好きな映画 “Good Morning Vietnam”の中で名優ロビン・ウィリアムズが放つ次のセリフが的確に示唆していることだけは、間違いなさそうだ。


This guy needs a blow job.


Thank you.




谷山雄二朗 - JB's Editor in Chief



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