JB Editor in Chief, Yujiro Samurai Taniyama

Hello. I’m Yujiro.

1月25日の発表によると、国内で働く外人就業者数が「ギネスワールド・レコード」を更新したらしい。その数、じつに146,0463名。上位3か国は中国が、389,117人(26.6%), ヴェトナムが316,840人(21.7%)、フィリピンが164,006人(11.2%)。大、大、大歓迎である。

毎日、ほぼ1000人のペースで人口が減っている国、Japan.

その数字だけでも衝撃的だが、逆に外人就業者数はこの10年で3倍に増えたとのことだから、神様はバランスシートを上手に調整してくれてるのかもしれない。過去最多の146万人の外人さんがJapanで仕事をする反面、去年の段階で人口減は過去最多37万人だというから、今後は毎年「新宿区」が一つ消滅していくということだ。政府は、今後5年間で34万人の就労者を海外から募ると言っているけど、これから毎年40万人前後という空前絶後の時代にJapanが突入することを考えると、とてもじゃないけど政府の「毎年7万人ペース」では追いつかない。

今の経済規模を維持せんとするならば、今後5年間どころか「毎年34万人の外人さんを受け入れる」必要があることは、路地裏の猫でさえ知っている。ところが、俗に言う “単一民族” 日本人の「ガイジンアレルギー」が、それを許さないことも永田町のビールっ腹のおっさんたちは当然ながら計算している。だから、今年4月からはじまる新たな入管法(改正後)も「移民政策ではアリマセン!」とはぐらかすことに余念がない。

犬小屋の犬でさえ、それが正真正銘の嘘であることを知っているのにだワン。

ロボットで間に合うのか

外人就業者の流入をなるべく抑え、福原愛ちゃんならぬ AI介護ロボットや、AI自動運転タクシーなど「ロボット」をもっともっと増やすべきだ、と吠えるビールっ腹連中もいる。去年、確かあれはカタールのドーハ空港だったと思うが、トランジットで待っている間に30代風のドイツ人カップルと会話した際、「ドイツは今、Merkelのせいでドイツ語を話せないシリア難民やアラブ人が多すぎてメチャクチャだよ」と、彼らが嘆いたことも記憶に新しい。しかも、なぜか移民(ドイツはおよそ3年前、じつに100万人ほどの移民を受け入れた)の大半が男性で、男女バランスが完全に崩れてしまった最悪だ、とも彼らは鼻息荒く憤慨していた。治安が悪くなった、と。

たしかに、そうした話をきくと「ロボット推進派」の理屈には一理ある「ように思える」。ただ、現実問題、AIロボットに高齢者や介護が必要な障がい者のケアがどこまで務まるのかは、甚だ疑問だ。ぼくがまだ5歳ぐらいだったころ、駅の改札ではジョニーデップの「シザーハンズ」のような怖い音のするどす黒い鋏をちゃかちゃか鳴らす駅員さんがいて、構内に入るたびにメンコ(平成生まれにはわからないか)、ないしはトイレットロールの芯のように硬い切符に刻みを入れてくれたものだった。

ところが、父さんの仕事で海外在住を数年し、帰国すると例の「シザーハンズ」の駅員さんらの姿がめっきり減ったような感じがしたのを覚えている。一枚一枚手作りのような分厚い切符も薄っぺらくなり、やがて自動改札機というものが誕生したのも、高校の高学年のころだったかな。いや、天下のMichael Jacksonが世紀の名盤 “Thriller”をリリースした後の80年代後半になっても、まだ学割定期券をいちいち駅員さんに見せていた記憶があるので、今のようなAI自動改札機が本格的に導入されたのは、90年代に入ってからなのかもしれない。

いずれにせよ、その「ロボット」は、あきらかに「シザーハンズの駅員さん」を駆逐したのだった。その結果、JR東日本や西日本がどれだけ改札口無人化の結果、人員コストの削減をしたのかは見当もつかないが、今現在 Japanにいる史上最多146万人の外人就業者は、きっとロボットではこなせない仕事(少なくとも現時点では)に従事していることだけは、間違いない。ましてや、GoogleやToyotaなどが取り組んでいるAI自動運転(ロボット)にしても、つい最近でもテスト運転中に米国で死傷者を出すなど課題が多く、実用化は早くてもパリ五輪2024年以降になるのではないか。

昨年末、渋谷の雑貨店ドン・キホーテにいくと入金、精算すべて客自らが自動マシーンで行うようになっていた。さすがにバーコードリーダーによる読み取りは、中国人の姉ちゃんがやってくれたが、それこそパリ五輪までにFamily Martなどコンビニエンスストアでは、読み取りもすべて「自動化」「ロボット化」する気がしてならない。とはいえ、商品の羅列には人力が今後も欠かせないわけで、果たしてどの分野で、どれほどのスケールで「Robot Japan」を推し進めていくのか、現実味があるのかは、シザーハンズの駅員さんらと考えてみる必要がありそうだね。

600万人の外人さん

最後に、それではいつ頃「移民500万人」ラインは突破されるのだろうか?えっ?そんなの有り得ないって?とんでもございません旦那さん、あくまでこれだけは推測の域を出ないが、外人就業者146万人といっても、Japan には2019年1月現在、すでに260万人以上の外人が住んでいるわけで(法務省によると、2018年6月末時点で 263万7251人、人口の2%なので、もう280万人ぐらいになっているかも)、急増しているヴェトナム人就業者(前年からなんと31.9%増!)などを考慮すれば5,000,000人のライン(在留外人数)は、案外パリ五輪よりも前に超えるのではないか。

もちろん移民とJapan に暮らす外人をまったく同等に捉えることは、実態の把握にズレを生じさせるかもしれない。ただ、そこらへんの線引きも極めて曖昧になりつつあるグレーゾーンだから、ぼくはひっくるめて「移民500万人」という大雑把な概念で考えたい。

余談だが、3日前のサッカー・AFCアジアカップ2019の準々決勝で、JapanはまさにVietnamと対戦したのだが、先制点を取られてもおかしくなかったシーンがいくつもあった。PK(しかもVOR)で、かろうじて一点をもぎ取る辛勝だったわけだが、数年前だったらヴェトナム代表など8-0ぐらいで軽くあしらうことが出来たわけで、確実に時代は変わっていることを改めて実感したアウトスポークン侍(自分のこと。略してアウザム、響きはガンダムの超合金みたいでダサいが)であった。民族的にも、感覚的にも日本人にもっとも近いとも言われるヴェトナム人だが、近い将来彼らが100万人(今現在は、30万人ほど)を突破することは確実だろう。人手不足で悩む介護の現場でも、すでに彼らの力が遺憾なく発揮されているし、アウザムのヴェトナムの知人らは実にナイスな人々であることも、強調しておきたい。

つまるところ、これからの Japanのカタチを彩っていくのは我々日本人自身であって、彼ら外人就労者にいかに日本語を教え、文化からゴミ出しにいたるまでの Nippon Wayないしは Nippon Styleを真心込めて伝授していくかが、今問われているのである。「外人=犯罪」とか、「Tatooしている外人=犯罪者」といった短絡的な鎖国思考では、この国はもうもたない。Japan の誇りを胸に、世界にほこれる多様な多民族国家をつくっていこうじゃないか。

Naomi Osakaがきのう、歴史的プレーで Australian Open を制覇した。心より祝福したい。ただ同時に、どの思考停止の国内メディアも書かないが、彼女は「大坂なおみ」と自分の名前さえ日本語で書けない「日本人」であることも忘れてはいけない。中身はセレーナ・ウィリアムズと同じアメリカンなので、君が代も歌えないだろうし、「東京駅」の看板も読めない。そんな米国育ちの彼女がなぜ日本国籍を取得したのかは、未だに永遠の謎ではあるが、我々日本人は今後 Osakaのような「日本人」が確実に増えていくであろうことを、肝に銘じる必要があろう。そして、そうした「新日本人」に対し「あはははははカモーン!」と苦し紛れの笑顔で似非英語で迎合しへつらうのではなく、毅然と日本語で Nippon Way を手取り足取り教えてあげる心構えが我々一人一人に不可欠だとアウザムは考える者である。

沈黙は美徳、あれじゃもう通用しないからね。

ただ、朗報もある。Osakaはようやく日本語の勉強を始めたのか、豪オープンの3回戦あたりのインタヴューで「きょうは ちょっと むじゅかしかった」と日本語で語るのをみて、そこに確実に語学的進歩をみたのだ。彼女の中身は徐々に Naomi Osaka から「大坂なおみ」に変貌しつつあるようだ。日本語教師錦織圭先生から、大いに学んでほしい。がんばれ!

人口の5%、すなわち600万人強が外人になった時、Japan はいったいどんなカタチになるのだろうか。

そのカラーを決めるのは、決して政府でも法務省でもアベさんでも池上さんでもNHKでもない。答えは、読者のあなたとぼくにある。

Come on! (大坂さんのコート上の雄叫びの真似)

“Hello, I’m Naomi”.