メイウエザー戦。ヨロヨロ那須川は、裸の自衛隊だった 【谷山雄二朗】

Editor in Chief Yujiro Taniyama

大晦日に行われた格闘技 Mayweather vs Nasukawa戦は、核保有国アメリカ合衆国 vs 9条ジャパーンの構図そのものであった。

茄子だが那須だが知らないが、日本人キックボクサーは揚げ茄子の如くわずか1分ちょっとでアメリカ人ボクサーにペロリと平らげられてしまった。

面白いのは、その恐るべき茶番ファイトが、国際社会におけるわが国の立ち位置そのものを映し出していた点である。キックボクサーなのに「キックしてはならない」とのルールからして、憲法9条の「陸海空軍を保持しない。交戦権を保持しない」という、言語明瞭意味不明な制約そのものであった。

よって試合が終わった瞬間、名宇江佐(漢字で書いてみよう)が圧倒的勝者に見えた反面、那須川は可哀想なくらい無様なしょんべん小僧に映った。名宇江佐は、50戦無敗のモンスターボックサーである。それも、世界の舞台で勝ち続けてきた。かたや、小僧の方はボックサーライセンスさえ持っていない。鎖国思考の日本メディアやフジテレビが、スポンサーのお金で作り上げたある種の虚像にすぎない。Rizin とかいう、センスが全くないネーミング(日出ずる国、のRisingからとったのだろうが)のフェイクニュースのような団体が仕組んだ今回の茶番は、ビールっ腹の元プロレスラー高田某の恐るべき劣化思考の産物でもある。この爺さん、試合前までは「Rizin 最高!スゴい対決だあ」とか言っていたくせに、茄子が焼きあがった後には「この体重差、やるべきじゃなかった」、と朝令暮改。四流のペテン師以外の何者でもない。

極めて恐ろしいことは、この程度の人物が大晦日という日本人にとって大切な時間に、公共の電波を牛耳っているという事に他ならない。フジテレビという会社も、相当頭の悪い連中が今や決定権を握っていることも露呈されてしまった。しかもこの茶番劇で、名宇江佐は実に10億円もの巨額を手にしたと報道されている。

何を言いたいかというと、こういう頭の悪すぎるイヴェントをすると、Japan そのものが国際社会から舐められるという事だ。単なるATMとしてしか見られなくなる。1兆円拠出して、ろくに感謝さえされなかった1991年の湾岸戦争と同じで、日本の国力を弱めるのである。こういう事をするから、去年ようやく終了した対中国ODA3兆円強で日本が表立って北京に感謝されなかった点も、ある意味合点が行く。単純に軽視されているのだ。高田も、フジも、茄子も、今現在の一億総平和ボケ日本人の縮図だと考えて間違いない。

日本人キックボクサーは「勝てると思った」と、当初は述べていたという。山椒魚、大海を知らず。これも恐るべき平和ボケいえる。Rizin は、今回のルール設定をすべてアメリカ主導にさせてしまった。茄子がキックしたら罰金5億円との馬鹿みたいな条項も入っていたとも、どこかで読んだ。この不平等契約は、現在の日米地位協定そのものじゃないか。

那須川の個性を殺してまで、10億円も払ってまでなぜ視聴率の奴隷、経済効果の奴婢になるのか。あの茶番に組した連中は、みな恐ろしく卑しい。二度とあのような、Japan の品位を貶める文化祭は行ってなはいけない。BBC をはじめとする欧米メディアも、好奇心半分で報じていたが、茄子が茹であがって立てずヨロヨロしているあの姿は、1954年の設立以来、陸海空軍を持たない、と銘打った憲法9条に縛られ続けてきた自衛隊の姿そのものであった。そしてその自国憲法を改正一つできずに軍事力を保持し「嘘」ついてきたすべての戦後の政府、政治家および国民の堕落しきった影でもあった。

逆に、誇り高き王者の名宇江佐のその雄姿は、軍事予算70兆円強の最強国家を体現していた。つまり、今回の恥ずべきFloyd Mayweather vs. Tenshin Nasukawa 戦は、極端な話「なぜ普天間基地問題が解決されないか」「なぜ未だに130個もの外国の基地が日本にあるのか」「なぜTOKYOの空を、横田米軍基地の管制が未だに占領し、それに対しこの国の首相も政府も去勢されたもぐらのように何の抗議もしないのか」、への答えでもあった。

自分で自分を守れないから。名宇江佐に那須川は、「保護してもらうしかないから」。それぐらい今のJapan という国家が危機的に弱く、そしてその主従関係はまったく対等ではないことを、まざまざと日本人は目の当たりにしたのである。1分間で10億円稼ぎ、那須川を舐めきってカモにしたメイウエザーのアティチュードは、ドナルドダックみたいな名前のアメリカ大統領が我が国を見下すそれ、そのものだ。

だからゴルフで陳腐な友情を演出しておきながらも、突然スチールや日本車にビッグな関税をかけると脅してくる。とんだ「同盟国」だ。そうしたダックの睾丸、いや厚顔に痺れを切らしマティス米国防長官も、大晦日に辞任したことは記憶に新しい。

夢ある日本人に告ぐ。

日本刀を帯刀し、それで戦える国になろうじゃないか。平和ボケではなく、平和のために戦えるJapan に。

大晦日に茄子が名宇江佐にオモチャ扱いされたあの情け無い光景は、もう見たくない。そして、今の「日米同盟」の実体がまさにあれだとすれば、この国は堕ちていくしかなかろう。見せかけの試合、見せかけの同盟。見せかけの主権、フェイクな「独立国家」。

ちなみに、鬼ヒット中の映画 “Bohemian Rhapsody ” 。バンドQueen のギタリスト Brian May が、なぜか「普天間米軍基地の辺野古移転に反対」を表明したとか。

いずれにせよ、くどいようだがメイウエザーには足元みられ軽く10億円、ドナルド”ダック”には、2兆円で142機のF35戦闘機を買わされるだけ、横田空域の全面返還さえ未だに実現できない足の短いダックならぬダックスフンドJapan 、めでたしメデタシ。

OMG!

雄乃字